フェーズフリーな暮らし

ランタンや水筒、モバイルバッテリーなど普段使いの日用品を自然に取り入れたフェーズフリーな日本の暮らし
のりまつ

PHASE FREE LIVING

備えるために、我慢しなくていい。

非常用に買って、しまい込んで、期限が切れて捨てる。そんな備え方は続きません。いつも使っているものが、そのまま非常時にも役に立つ——この考え方を「フェーズフリー」と呼んでいます。日常が心地よくなるほど、備えも整っていく。その視点をまとめました。

「特別な備え」より、「いつもの暮らし」を選ぶ理由

防災グッズを一式そろえた。押し入れの奥にしまった。それきり開けていない——長年の現場経験のなかで、こうしたお話をうかがう機会は少なくありませんでした。準備そのものは間違っていません。ただ、非常時にしか使わないものは、非常時に使えないことがあるのです。置き場所を忘れ、期限が切れ、使い方も思い出せない。

一方で、毎日使っているものは違います。どこにあるか手が覚えていて、使い方に迷いがなく、中身も新しい。だから、備えを「増やす」のではなく、いつもの持ちものを「選び直す」ほうが確かなのだと考えています。

そしてこの考え方のいいところは、我慢がいらないことです。心地よさやおしゃれさを削らずに、結果として備えになる。それがフェーズフリーという言葉に込めた意味です。

読み進め方

6つの章に分けています。気になる季節や場面のところから読んでいただけます。

CHAPTER 1

なぜ「備えられない」のか、から考える

備えが進まないのは、意志が弱いからではありません。人の心にはもともと、そう感じるようにできている仕組みがあります。そこを知っておくと、自分を責めずに一歩を踏み出せます。

CHAPTER 4

食べることから、整える

毎日の食卓にあるものが、そのまま体を整え、備蓄にもなっています。国際中医薬膳士の視点も交えて、身近な食材の使い方を紹介しています。

今日からできる、3つの小さな一歩

全部を一度に整える必要はありません。まずはこの3つからで十分です。

STEP 1

いつも使っているお気に入りの道具を、ひとつ見直してみる

STEP 2

よく食べる食材を、少しだけ多めに買っておく

STEP 3

季節の変わり目に、家のなかを一度見回してみる

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「うちの場合はどう整えたらいい?」と迷ったことがあれば、そのまま送ってください。いただいた声は、次に書く記事のヒントにさせていただいています。

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日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。

心地よさを我慢して備えるのではなく、心地よくすることがそのまま備えになる。その積み重ねが、いちばん長く続く備えだと考えています。

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