STEP1 土地を知る

住む場所・買う家・引越し先を決める前に確認したいこと

ハザードマップと地図を広げて土地を確認している様子。安心して暮らすために土地を知る備えのイメージ。
のりまつ

STEP1|土地の設計図

住む場所・買う家・引越し先。その土地は本当に安全ですか?

POSITION

本質の防災4STEP

この記事は、本質の防災4STEPの「STEP1|土地を知る」の入口となる記事です。

「この家、大雨の時に浸水しないかな」「地震が来たらどうなるんだろう」。そんな不安を感じたことはありませんか。

ハザードマップはその不安に答えてくれる地図です。無料で、スマホでも確認でき、見方さえわかれば5分で自分の土地のリスクがわかります。

家を買う前・引越しの前・今住んでいる場所が心配になった時。このタイミングで一度確認してみてください。知っているだけで、暮らしの安心感が変わります。

30 SEC SUMMARY

30秒でわかるまとめ

ハザードマップは、危険を探す地図ではなく、安心して暮らすために土地を知る地図です。
最初に確認するのは、自宅・避難場所・通勤通学ルートの3つです。
国のハザードマップポータルサイトと、お住まいの自治体のハザードマップをあわせて見ると安心です。
GOAL

このページが目指すこと

この記事の目的は、危険な場所を見つけて不安になることではありません。

自分の土地を知り、家族がどのように暮らし、どのように行動すれば安心につながるのかを考えることです。知ることは、安心の第一歩です。

FOR YOU

この記事でわかること

  • ハザードマップの本当の役割
  • 初心者が最初に確認するポイント
  • 自宅・避難場所・通勤通学ルートの見方
  • 土地の特徴を知る大切さ
  • 家族の安心につなげる活用方法
QUESTION

まず、素朴な疑問から

とらまるくん
とらまるくん
ハザードマップって、赤いところや色が濃いところだけ見ればいいの?
ふくぼう先生
ふくぼう先生

危険な場所だけを見るのではなく、「自分の暮らしとどう関係するか」を見ることが大切だと考えています。

自宅・避難場所・通勤通学ルートをつなげて考えると、暮らしに合った備えが見えてきます。

INTRODUCTION

ハザードマップを見るのが少し怖い方へ

「自分の家が色のついた場所だったらどうしよう」「危ないとわかったら不安になる」。そう感じてハザードマップを開けずにいる方もいるかもしれません。

そう感じるのは自然なことです。ただ、私はむしろ逆だと考えています。

知らないことが不安なのであって、知ることは安心につながります。

長年の現場経験の中で、「昔から浸水する場所だったと後から知った」という声を何度も聞きました。事前に知っていれば、備えも行動も変わっていたかもしれない。だからこそ、まず土地を知ることを大切にしています。

STORY

私が土地の大切さを実感した出来事

消防士として活動していた頃、大雨災害の現場で繰り返し感じることがありました。

「もっと早く、この土地の特徴を知っていればよかった」

複数の現場を通じて、そう感じる場面が何度もありました。後から調べると、被害を受けた場所が昔の地図では支流が流れ込み、池になっていた場所だったことがあります。現在は埋め立てや整備によって水路の多くは見えにくくなっており、普段の暮らしの中ではその土地が水と関わりの深い場所だったことに気づきにくい状態でした。

土地の成り立ちだけで災害が決まるわけではありません。それでも、「昔はどんな土地だったのか」を知ることは、その地域の特徴を理解する大きな手がかりになります。

防災を始める時は、まず土地を知ることが大切なのだと、現場から強く感じました。

ANSWER

ハザードマップは危険を探す地図ではありません

防災というと、「危険な場所を確認するもの」というイメージを持つ方が多いかもしれません。もちろん、災害リスクを知ることは大切です。しかし、防災ちゃんねるではハザードマップを次のように考えています。

防災ちゃんねるの考え方

ハザードマップは、危険を探す地図ではなく、安心して暮らすために土地を知る地図です。

目的は不安を増やすことではありません。今暮らしている土地の特徴を知り、どのような備えをしておけば安心なのかを考えることです。土地の特徴がわかれば、漠然とした不安は少しずつ減っていきます。

MISUNDERSTANDING

よくある誤解

誤解 1

ハザードマップは、危険な場所を探す地図。

そう考えると、見ること自体が少し怖くなってしまいます。本来は、土地の特徴を知り、備えや行動を考えるために使うものです。

誤解 2

色が付いている場所は住めない。

色が付いているからすぐに住めないという意味ではありません。大切なのは浸水深や避難場所を確認し、どのように備えるかを考えることです。

誤解 3

色が付いていなければ安全。

ハザードマップは一定の想定に基づいて作られています。想定外もあり得るため、地形や周辺環境、避難経路もあわせて見ておくと安心です。

CHECK POINT

ハザードマップで最初に見る3つのポイント

① 自宅

まずは自宅の場所を確認します。洪水・土砂災害・津波・高潮などの想定区域に入っているか見てみましょう。

② 避難場所

避難場所や避難所がどこにあるか確認します。場所だけでなく、そこまでの道のりも見ておくと安心です。

③ 通勤・通学ルート

家族が毎日通る道も確認しましょう。橋・川沿い・低い土地・崖の近くなどに気づけることがあります。

TYPE

主なハザードマップの種類

ハザードマップには、災害の種類ごとにいくつかの種類があります。

  • 洪水ハザードマップ:河川の氾濫による浸水の可能性を確認する地図
  • 土砂災害ハザードマップ:がけ崩れや土石流などのリスクを確認する地図
  • 津波ハザードマップ:津波による浸水の可能性を確認する地図
  • 高潮ハザードマップ:台風などによる海面上昇の影響を確認する地図
  • 内水氾濫に関する地図:大雨で排水が追いつかない場合の浸水リスクを確認する地図
まず見る場所

まずは全国共通で使えるハザードマップポータルサイトを確認し、その後、お住まいの自治体のハザードマップを見てみると安心です。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト

自治体の情報を探す場合は、「自治体名 ハザードマップ」で検索してみてください。

HOW TO USE

ハザードマップを見る時に大切なこと

「色がついていたら怖い」と感じる方もいます。でも、知らないままでいる方がリスクは高まります。ハザードマップは危険を見つける地図ではなく、備えの方向を決めるための地図です。だからこそ、色や数字だけを見て終わりにしないことが大切です。

家族で考えたいこと
  • もし大雨が降ったら、自宅周辺はどうなりそうか
  • 避難するなら、どこへ行くのか
  • そこへ安全に歩いて行けるのか
  • 家族が別々の場所にいたらどうするのか

ハザードマップは、見るだけではなく、家族で話すきっかけにしてこそ役立ちます。

OLD MAP & PLACE NAME

古地図や地名とあわせて見る

ハザードマップと合わせて確認すると、土地への理解がぐっと深まるものがあります。「昔はどんな場所だったか」を知ることで、今の地図だけでは見えないリスクが見えてきます。

古地図や地名には、昔の土地の特徴が残されていることがあります。水に関係する地名、谷や沢に関係する地名、低地を示す言葉などです。ハザードマップ・古地図・地名をあわせて見ることで、土地の特徴をより立体的に理解できます。詳しくは下の関連記事をご覧ください。

ふくぼう先生
FIELD MEMO ふくぼう先生メモ

私なら、防災グッズを買う前に、まずハザードマップを開きます。

理由は、住んでいる土地によって必要な備えが変わるからです。川の近くなのか。低い土地なのか。崖が近いのか。海が近いのか。

まず土地を知ることで、「わが家に必要な備え」が見えやすくなります。長年の現場経験を通じて、そのことを何度も実感してきました。

ACTION

今日からできる小さな一歩

今日、5分だけ試してみてください。スマートフォンで「ハザードマップ+市区町村名」と検索するだけで確認できます。まず開いてみることが最初の一歩です。

まず確認する3つ
  • 自宅
  • 避難場所
  • 通勤・通学ルート

完璧に理解しようとしなくて大丈夫です。まずは「自分の家はどこにあるのか」を地図上で見つけるだけでも一歩前進です。

THINK TOGETHER

とらまるくんと考えてみよう

とらまるくん
とらまるくん
なるほど!ハザードマップって、こわい場所を探す地図じゃなくて、家族の安心を確認する地図なんだね。ぼくも家族と一緒に見てみる!
ふくぼう先生
ふくぼう先生より

あなたの家族は、避難場所までの道を確認したことがありますか?

まず自宅・避難場所・家族が通る道の3つだけ、地図で見てみましょう。それだけで、漠然とした不安は少し小さくなります。

FAQ

よくある質問

ハザードマップはどこで見られますか?

国土交通省のハザードマップポータルサイトや、お住まいの自治体ホームページで確認できます。まずは「自治体名 ハザードマップ」で検索してみてください。

色が付いていない場所は安全ですか?

安全を保証するものではありません。ハザードマップは一定の条件に基づく想定です。周辺環境や過去の災害、避難経路もあわせて確認しておくと安心です。

色が付いている場所に住んでいたら危ないですか?

すぐに住めないという意味ではありません。大切なのは、リスクを理解したうえで、避難先や備えを考えておくことです。

賃貸住宅でも確認した方がいいですか?

はい。持ち家か賃貸かに関係なく、自分が暮らす土地を知ることは大切です。引っ越し前にも確認しておくと安心です。

子どもと一緒に見てもいいですか?

はい。ただし怖がらせるためではなく、「家族で安心して暮らすために見る」という伝え方がおすすめです。避難場所を一緒に確認するだけでも良いきっかけになります。

POINT

この記事のポイント

  • ハザードマップは、安心して暮らすために土地を知る地図
  • 最初に確認するのは、自宅・避難場所・通勤通学ルート
  • 色が付いているかどうかだけで判断しない
  • 古地図や地名をあわせて見ると、土地の理解が深まる
  • 知ることは不安を増やすことではなく、安心につながること
SUMMARY

まとめ

防災を始めようと思った時、非常食や防災グッズから考える方は多いと思います。もちろん、それらも大切です。しかし本質の防災4STEPでは、最初に土地を知ることを大切にしています。

どこで暮らしているのか。どんな土地なのか。どこへ避難できるのか。それを知ることが、安心の土台になります。

防災は特別なことではありません。日常を整えることが、結果として災害への備えにつながります。まずは今日できる小さな一歩として、ハザードマップを開いてみてください。

日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。

とらまるくん

とらまる

一緒に学ぶ仲間

白いしっぽの先がチャームポイントの、好奇心いっぱいのトラの子。わからないことは素直に「どうして?」と聞くのが得意で、みんなの「聞きたいけど聞けない」を代わりに聞いてくれます。

ふくぼう先生からもらった「まなびのスカーフ」が自慢です。

▶ とらまるのプロフィールはこちら
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  • わが家の災害リスク診断 完全実践ガイド
  • 在宅避難できる家づくり 完全設計図
  • ハイブリッド備蓄 完全設計図

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PROFILE
ふくぼう先生
ふくぼう先生
元消防士・防災士
安心して暮らせる毎日を日常の習慣から。 元消防士・防災士として長年の現場経験を通じて、さまざまな災害と向き合ってきました その経験から辿り着いた答えは 「日常を整えることが最高の備えになる」 ということでした。 防災を特別なものにせず日常と非常時をつなぐ知恵をお伝えしています。
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