子どもとのお風呂タイムを大切にするからこそ、見直しておきたい入浴習慣
STEP3|暮らしの設計図
子どもとのお風呂タイムを大切にするからこそ、見直しておきたい入浴習慣
毎日のお風呂タイムは、子どもにとっても大人にとっても、一日の中でほっとひと息つける時間です。湯船でのおしゃべりや、湯上がりの肌触りのいいバスタオル——そんな心地よい時間を守るためにこそ、少しだけ見直しておきたい入浴習慣があります。
今日は、その大切な時間の中で気をつけておきたい、見守りの習慣について一緒に考えてみましょう。
30秒でわかるまとめ
このページが目指すこと
「入浴中はずっと目を離さない」と気を張り続けるのではなく、「洗髪の間だけ子どもを浴槽から出す」「入浴後は水を抜く」といった、今日から続けられる小さな習慣に置き換えることが、この記事の目標です。
まずは、いつものお風呂タイムの中で、ひとつだけ習慣を見直すところから一緒に確認していきましょう。
この記事でわかること
- 家庭の浴槽で子どもの溺水事故が多く発生している年齢層と、その実態
- 子どもが「静かに溺れる」ことがあるという特性
- 洗髪中に子どもを浴槽から出す、退室後に水を抜くといった具体的な予防習慣
- 浮き輪やベビーゲートを使う際に気をつけたいこと
- 子どもの熱中症、室内でも起きるなど、日々の子どもの体調管理とあわせて考える視点
「お風呂は毎日のことだし、いつも通りで大丈夫だよね?」
いつものお風呂タイムのままで大丈夫ですよ。
大切なのは、洗髪をする間だけ子どもを浴槽から出すこと。それだけで、いつもの入浴時間がぐっと安心なものに変わります。
お風呂の時間を大切にする人ほど、実は見守りの習慣も身につけやすい
子どもとの入浴時間は、一日の中でも特に触れ合いを感じられるひとときです。湯船でのたわいない会話や、湯上がりのパジャマ選び——そんな時間があるからこそ、忙しい毎日でも心がほぐれるという方も多いと思います。
「見守りを徹底しましょう」という入口だと、なんだか気を張り続けなければいけないように感じてしまいます。でも「洗髪をする間だけ、子どもを浴槽から出す」だけなら、今日のお風呂タイムの延長で始められます。
お風呂の時間を大切にする人ほど、実は見守りの習慣も身につけやすい。それが、この記事でお伝えしたい考え方です。
「ほんの少し目を離しただけだった」という声
長年の消防活動の中で、救急搬送に携わる機会を通じて、家庭の浴室で起きた子どもの事故についての話を耳にすることが、これまで何度かありました。
「目を離すつもりはなかった」「洗髪をしている間だけのことだった」——そうした声を、救急搬送に関わる現場で耳にすることが、これまで何度かありました。特別な不注意があったわけではなく、日常のちょっとした瞬間に起きているという点が、共通して印象に残っています。
事故は特別な家庭だけに起きるものではなく、どのご家庭にも起こりうるものとして、そうした話を耳にするたびに感じてきました。
見守りの習慣は、気を張り続けることより「一瞬だけ目を離す場面を、あらかじめ決めておくこと」から始まります。
1つ目|家庭の浴槽で起きる溺水事故は、0〜1歳に最も多い
消費者庁の呼びかけによると、家庭内における子どもの入浴中の溺水事故は0〜1歳に最も多く発生しているとされ、事故の半数以上が入院を要する診断を受けており、死亡に至るケースも報告されています。
こども家庭庁の資料では、入浴時の溺水は0〜5歳、浴槽への転落は0〜2歳を対象に注意が呼びかけられています。「もう歩けるようになったから大丈夫」と思う時期こそ、見守りの習慣を続けておきたいところです。
2つ目|子どもは「静かに」溺れることがある
大人が思い浮かべる「溺れる」イメージは、バシャバシャと水音を立てて助けを求める姿かもしれません。しかし消費者庁は、子どもが声や音を出さずに静かに溺れることがあるとして、少しの時間・少しの水量でも油断しないよう呼びかけています。
こども家庭庁の資料でも、水深の浅い場所でも子どもが溺れてしまうことがあると案内されています。浮き輪や浮き具を使っているときも事故が起きているため、「浮いているから安心」とは限りません。
3つ目|今日から続けられる3つの見守り習慣
消費者庁が案内している対策として、大人が洗髪をする間は子どもを浴槽から出すこと、子どもが小さいうちは入浴後に浴槽の水を抜くことを習慣にすること、子どもだけで浴室に入れないようベビーゲートなどを設置することが挙げられています。
①洗髪をする間だけ、子どもを浴槽から出しておく
②子どもが小さいうちは、入浴後に浴槽の水を抜くことを習慣にする
③浴室に子どもだけで入れないよう、ベビーゲートなどの設置を検討する
室温と湯温の管理など、子どもの体調にかかわる日々の工夫は子どもの熱中症、室内でも起きるともあわせて考えると、暮らし全体の安心につながります。
「入浴中は目を離さない」と考えると、なんだか気が休まりません。でも「洗髪の間だけは、子どもを浴槽から出しておく」と決めておくと、気負わず続けられます。
浴槽の水を残しておきたいご家庭は、浴室のドアに補助錠を付ける、ベビーゲートを設置するなど、子どもだけで浴室に入れない工夫もあわせて検討してみてください。
今日からできる、3つの小さな一歩
すべてを一度に見直す必要はありません。まずは1つだけ試してみてください。
今日の入浴で、洗髪をする間だけ子どもを浴槽から出してみる
入浴後に浴槽の水を抜く習慣にできるか、今夜から試してみる
浴室にベビーゲートや補助錠を設置できそうか、置き場所を確認してみる
まずは今日の洗髪の時間から。それだけで十分な一歩です。
とらまるくんと考えてみよう
気を張り続けるより、目を離しやすい場面をあらかじめ決めておく。それだけで、いつものお風呂タイムがそのまま見守りの習慣になっていきます。
親子で過ごすお風呂の心地よさと、いざというときの安心は、ちゃんと両立できます。
お風呂の見守り習慣 よくある質問
何歳ごろまで浴室での見守りに気をつければいいですか?
消費者庁の呼びかけでは、家庭内における入浴中の溺水事故は0〜1歳に最も多いとされていますが、こども家庭庁の資料では0〜5歳を対象に注意が呼びかけられています。年齢だけで安心せず、日々の習慣として続けておくと安心です。
浴槽の水はいつも抜いた方がいいですか?
消費者庁は、子どもが小さいうちは入浴後に浴槽の水を抜くことを習慣にするよう案内しています。水をためておきたい場合は、浴室に子どもだけで入れないようベビーゲートや補助錠を併用する方法もあります。
浮き輪を使っていれば安心ですか?
消費者庁は、浮き輪の使用中にも事故が発生していると注意を呼びかけています。浮き具を使っていても、目を離さないことが大切です。
子どもは溺れるときに大きな声を出しますか?
多くの場合、子どもは声や音を出さずに静かに溺れることがあるとされています。物音がしないから大丈夫、とは限らない点を知っておくと安心につながります。
この記事のポイント
- 家庭の浴槽で起きる子どもの溺水事故は、0〜1歳に最も多く発生している。
- 子どもは声や音を出さずに静かに溺れることがあり、浅い水深でも油断はできない。
- 洗髪をする間だけでも、子どもを浴槽から出す習慣が見守りにつながる。
- 入浴後は浴槽の水を抜く、ベビーゲートを設置するなどの工夫もあわせて検討する。
- 今日の入浴から、まずひとつだけ習慣を見直してみる。
まとめ
見守りのために、入浴時間そのものを特別なものに変える必要はありません。洗髪をする間だけ子どもを浴槽から出す、入浴後は水を抜く——いつものお風呂タイムの中で、小さな習慣を1つ置き換えることが、いちばんの近道です。
子どもは声や音を出さずに静かに溺れることがある、水深が浅くても油断はできない。そう知っておくだけでも、見守りの意識が自然と変わっていきます。親子で過ごすお風呂の心地よさは、そのままに。
今日の入浴で、まずは洗髪の間だけ子どもを浴槽から出してみてください。それだけが、見守りの習慣を整える入口になります。
日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。
とらまる
一緒に学ぶ仲間
白いしっぽの先がチャームポイントの、好奇心いっぱいのトラの子。わからないことは素直に「どうして?」と聞くのが得意で、みんなの「聞きたいけど聞けない」を代わりに聞いてくれます。
ふくぼう先生からもらった「まなびのスカーフ」が自慢です。
▶ とらまるのプロフィールはこちら ›関連記事
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