お味噌汁、実は腸を整える保存食だった

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のりまつ

STEP3|暮らしを整える

お味噌汁、実は腸を整える保存食だった

毎日の食卓に、なんとなく味噌汁を並べていませんか。

「なんとなく体にいい気がする」——多くの場合、その感覚で説明が止まってしまいます。今日は、味噌の東洋医学的な位置づけと、発酵食品としての働きを確認していきましょう。

30 SEC SUMMARY

30秒でわかるまとめ

味噌は東洋医学で「甘・鹹」の味、性質は体を温めも冷やしもしない「平」とされ、脾・胃・心・腎に働きかけるとされています。
発酵性大豆食品を多く摂取している人ほど、循環器疾患じゅんかんきしっかんのリスクが低い傾向があったという研究報告があります。
味噌は長期保存が可能な発酵調味料のため、日常のローリングストックにも活かせる食材です。
むくみや、体にこもった余分な熱を整える食材として、東洋医学でも紹介されています。
GOAL

このページが目指すこと

この記事は、味噌を万能の健康食品として断定するものではありません。東洋医学と西洋医学、それぞれの視点から見えてくる味噌の位置づけと、日常の備えとしての活かし方を知っておくことが目標です。

まずは、味噌が東洋医学でどう位置づけられているかから、確認していきましょう。

FOR YOU

この記事でわかること

  • 味噌が東洋医学で、どう位置づけられているか
  • 発酵食品としての味噌の、西洋医学的な働き
  • 味噌汁を毎日飲む習慣に、理由があったのかどうか
  • 味噌を、日常の備えとして活かす考え方
  • 季節や体調に合わせた、味噌の組み合わせ方
QUESTION

「味噌汁って毎日飲んでるけど、これって体にいいの?」

とらまるくん
とらまるくん
先生、味噌汁って毎日飲んでるけど、これって体にいいの?
ふくぼう先生
ふくぼう先生

実は、東洋医学と西洋医学、両方の視点から理由があるといわれているんです。

順番に見ていきましょう。

INTRODUCTION

当たり前に飲んでいる味噌汁、その理由を聞かれたら

朝、味噌汁を一杯。そんな習慣を、特に理由も考えずに続けている方は多いのではないでしょうか。「なんとなく体にいい気がする」——多くの場合、その感覚で説明が止まってしまいます。

実は、この「なんとなく」には、東洋医学と西洋医学、両方の視点から裏付けがあるとされています。

まずは、味噌が東洋医学でどう位置づけられているかから、確認していきましょう。

STORY|当たり前に飲んでいたもの

味噌汁、なんとなく「体にいい」と思っていませんか

朝食に味噌汁が並ぶ光景は、多くの家庭で当たり前のものになっています。具合が悪いとき、なんとなく味噌汁を選んでしまう、という方も少なくないのではないでしょうか。

「味噌汁は体にいいから」——そう言われて育った方も多いはずです。ただ、その理由を尋ねられると、はっきり答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか。

実は、この「なんとなく」の感覚には、東洋医学・西洋医学それぞれの視点から見えてくる理由があるとされています。

ここから、味噌の東洋医学的な位置づけ、発酵食品としての働き、そして日常の備えとしての活かし方を確認していきます。

CHECK POINT①|東洋医学から見る、味噌の効能

1つ目|味噌は「甘鹹・平」の食材とされています

漢方・薬膳を扱うクラシエの資料によると、味噌は五味ごみでいう「甘」と「かん(塩辛い味)」を持ち、五性ごせいは体を温めも冷やしもしない「平」の食材に分類されるとされています。帰経きけい(働きかける臓腑)は・胃・心・腎とされ、消化を担う胃と、体内の水分代謝に関わる腎の両方に作用すると考えられています。

体の中の余分な水分の排出を助け、むくみの解消につながる食材として紹介されているほか、体にこもった余分な熱を取り除く働きも期待されているとされています。

味噌の性味(東洋医学的な分類)
  • 五味ごみ:甘・鹹(塩辛い味)
  • 五性ごせい:平(体を温めも冷やしもしない性質)
  • 帰経きけい・胃・心・腎に作用するとされる

暑い時期には、体の熱を取る性質を持つとされるきゅうりなどの夏野菜と組み合わせて食べる方法も、東洋医学の考え方に沿った食べ方として紹介されています。

CHECK POINT②|西洋医学から見る、味噌の効能

2つ目|発酵食品としての味噌には、腸内環境を整える働きがあるとされています

味噌は大豆を発酵させてつくられる発酵食品で、発酵の過程で乳酸菌にゅうさんきん酵母こうぼなどの微生物が働くことで、腸内環境を整える働きが期待されているとされています。

国立がん研究センターなどが参加する多目的コホート研究(JPHC研究)が2020年に発表した分析(European Journal of Clinical Nutrition誌)では、味噌や納豆などの発酵性大豆食品を多く摂取している女性ほど、脳卒中のうそっちゅう心筋梗塞しんきんこうそくなどの循環器疾患じゅんかんきしっかんのリスクが低い傾向があったと報告されています。約8万人を対象にしたこの調査では、発酵性大豆食品に含まれる「イソフラボンアグリコン」という成分が、動脈硬化どうみゃくこうかを防ぐ働きに関わっている可能性があると考察されています(なお、この研究では男性で同様の関連は見られなかったとも報告されています)。

FIELD MEMO

これは特定の病気を防ぐことを保証するものではなく、あくまで集団を対象にした統計的な傾向として報告されているものです。味噌には塩分も含まれるため、摂りすぎには注意が必要だとされています。

3つの視点が重なるとき

「なんとなく体にいい」は、複数の視点が重なった結果かもしれません

当たり前の光景として続いてきた「味噌汁を飲む習慣」、東洋医学の「むくみや余分な熱を整える」という考え方、西洋医学の「発酵食品が腸内環境や循環器の健康に関わる可能性がある」という報告——この3つが、同じ方向を示しています。

複数の異なる視点が同じ結論を示しているとき、その情報の納得感は増しやすいといわれています。長年、なんとなく続けてきた習慣が、実は理にかなっていた——そう気づくことが、日常を整える一歩になるのだと感じています。

CHECK POINT③|備蓄と季節での活かし方

3つ目|味噌は、備蓄用の調味料としても活かせます

味噌は塩分濃度が高く、正しく保存すれば長期保存が可能な発酵食品です。常温保存できる調味料として、日常のローリングストックにそのまま組み込みやすい食材のひとつです。お米や小麦粉の保存方法とあわせて、調味料の保存についても見直しておくと、日常の延長で備えが整いやすくなります。

季節や体調によって、組み合わせる食材を変えるのも薬膳の考え方のひとつです。暑い時期は体の熱を取る食材と、寒い時期は体を温める食材と組み合わせるなど、日々の献立の中で無理なく取り入れられます。

FIELD MEMO

特別な備蓄食を新たに用意しなくても、普段使っている味噌の置き場所や量を少し見直すだけで、日常と備えが自然につながっていきます。

ふくぼう先生
FIELD MEMO ふくぼう先生メモ

味噌のような「普段づかいの調味料」こそ、備えの入り口になりやすいと感じています。特別なものを新しく買い足す必要がないからです。

東洋医学の知恵と、西洋医学の裏付け、そして日常の備え——3つが重なると、続けやすさがぐっと増すように思います。

ACTION|今日からできる小さな一歩

今日からできる、3つの小さな一歩

すべてを一度に覚え直す必要はありません。まずは1つだけ試してみてください。

一歩①

今使っている味噌の賞味期限と、残量を確認してみる

一歩②

未開封の味噌をもう1つ、備蓄用として置き場所を決めておく

一歩③

季節に合わせて、味噌汁の具材を変えてみる

まずは今日、ひとつ確認してみるところから。それだけで十分な一歩です。

THINK TOGETHER

とらまるくんと考えてみよう

とらまるくん
とらまるくん
味噌汁、東洋医学でも西洋医学でも理由があったんだね。備蓄用に、もう1つ味噌を置いておくね。
ふくぼう先生
ふくぼう先生より

そうなんです。特別なことをしなくても、普段の調味料を少し見直すだけで、日常と備えは自然につながっていきます。無理なく続けられることが、いちばん大切だと思っています。

FAQ

味噌の効能・備蓄 よくある質問

味噌は東洋医学でどう位置づけられていますか?

五味ごみは「甘・かん」、五性ごせいは体を温めも冷やしもしない「平」に分類され、・胃・心・腎に働きかけるとされています。むくみや、体にこもった余分な熱を整える食材として紹介されています。

味噌を食べれば病気を防げますか?

いいえ、そのような断定はできません。発酵性大豆食品の摂取量と循環器疾患じゅんかんきしっかんリスクの関連を示した研究はありますが、これは集団を対象にした統計的な傾向であり、特定の病気を防ぐことを保証するものではありません。

味噌は塩分が気になりますが、大丈夫ですか?

味噌には塩分が含まれているため、摂りすぎには注意が必要だとされています。だしを効かせて味噌の使用量を控えめにするなど、日々の工夫で調整することがすすめられています。

味噌は備蓄に向いていますか?

正しく保存すれば長期保存が可能な発酵食品のため、常温保存できる調味料として日常のローリングストックに組み込みやすい食材です。

味噌の食べ方に、季節によるおすすめはありますか?

暑い時期は体の熱を取るとされる食材と、寒い時期は体を温めるとされる食材と組み合わせるなど、季節や体調に応じた食べ方が薬膳の考え方として紹介されています。

POINT

この記事のポイント

  • 味噌は東洋医学で「甘かん・平」の食材とされ、・胃・心・腎に働きかけるとされている。
  • 発酵性大豆食品の摂取量と循環器疾患じゅんかんきしっかんリスクの関連を示した研究報告がある(断定はできない)。
  • 味噌には塩分が含まれるため、摂りすぎには注意が必要。
  • 長期保存が可能な発酵調味料として、日常の備蓄にも活かせる。
  • 季節や体調に合わせた食材との組み合わせが、薬膳の考え方として紹介されている。
SUMMARY

まとめ

「なんとなく体にいい」と思って続けてきた味噌汁の習慣には、東洋医学と西洋医学、それぞれの視点から見えてくる理由があるとされています。むくみや余分な熱を整える食材としての位置づけ、発酵食品としての腸内環境への働き——複数の視点が重なると、情報の納得感は増しやすいといわれています。

味噌は長期保存が可能な発酵調味料でもあるため、日常の延長で備えにもつながります。特別なことをする必要はなく、普段の味噌を少し見直すところから始めてみてください。


日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。

とらまるくん

とらまる

一緒に学ぶ仲間

白いしっぽの先がチャームポイントの、好奇心いっぱいのトラの子。わからないことは素直に「どうして?」と聞くのが得意で、みんなの「聞きたいけど聞けない」を代わりに聞いてくれます。

ふくぼう先生からもらった「まなびのスカーフ」が自慢です。

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東洋医学と西洋医学、両方の視点から日常の食を見直す取り組みは、国際中医薬膳士の視点も交えながら、将来的に資格講座や電子書籍の中でも扱っていきたいと考えているテーマのひとつです。日常の延長で備えを整えることが、いざというときの安心につながると信じています。

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現場経験や実践例を交えながら、より実践的に学べる設計図を少しずつ育てています。

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PROFILE
ふくぼう先生
ふくぼう先生
元消防士・防災士
安心して暮らせる毎日を日常の習慣から。 元消防士・防災士として長年の現場経験を通じて、さまざまな災害と向き合ってきました その経験から辿り着いた答えは 「日常を整えることが最高の備えになる」 ということでした。 防災を特別なものにせず日常と非常時をつなぐ知恵をお伝えしています。
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