いつもの生理用品を買い足すとき、女性の体の備えも一緒に見直しておく
STEP3|暮らしを整える
いつもの生理用品を買い足すとき、女性の体の備えも一緒に見直しておく
生理用品は、今使っている量よりも「1周期分」多めに備えておくとよいとされています。あわせて、水が使えず下着を替えられない日が続くときは、パンティライナーを1枚重ねておくだけで、清潔を保ちやすくなります。
断水でトイレが流せないときや手が洗えないときの備えについては、これまでの記事でお伝えしてきました。今日は、その中でも女性の体に関わる備えに絞って、一緒に考えてみましょう。
30秒でわかるまとめ
このページが目指すこと
「特別なグッズを新しく揃える」というより、今使っている生理用品やケア用品を少し多めにストックしておくことで、いつもと違う日が続いても落ち着いて過ごせるようになることを目指します。
まずは、いつものポーチに入っている生理用品のストックを思い出すところから、一緒に確認していきましょう。
この記事でわかること
- 生理用品を備える目安(今より少し多め)
- 下着が替えられないときに役立つ、パンティライナーの活用(現場経験)
- ごみの量を減らす、水が十分に使えないときの衛生管理の工夫
- 避難所での配布とプライバシーへの配慮の取り組み
- 防犯面で気をつけたいポイント
- 体調の変化は自然な反応であること
- 国際中医薬膳士の視点も交えた、体を冷やさない工夫
- 断水でトイレが流せないとき・手が洗えないときの備えとあわせて考える視点
「生理用品って、いつもの分をそのまま持っていけばいいの?」
実は、いつも使っているものを「少し多めに」持っておくだけで、備えとしては十分なんです。
ただ、いつもと違う日が続くときに知っておくと安心なポイントも、いくつかあります。今日は、女性の体の備えについて、一緒に見ていきましょう。
いつものポーチに、生理用品を少し多めに
お気に入りのポーチに、普段使っているナプキンやおりものシートを少し多めに入れておく。それだけで、生理用品が手に入りにくい日への備えになります。
特別な非常用アイテムを新しく揃える必要はありません。いつも使っているものを少し多めにストックしておくだけで、備えは自然と整っていきます。
いつも使っているお気に入りのケア用品を選んでいたら、気づけば備えにもなっていた。それが、この記事でお伝えしたい考え方です。
お風呂に入れない日が続く中で、痛感した下着の大切さ
長年の消防活動の中で、緊急消防援助隊として大きな災害の現場に長期間派遣される機会がありました。
水が思うように使えず、お風呂にも入れない日が続く中で、下着を替えられないことが、想像以上に大きな負担だと感じました。洗うことができないので、あらかじめ日数分を用意しておかなければ、同じものを何日も身につけることになります。枚数が足りないと衛生的にあまりよくない状態が続き、においやかゆみの原因になることもありました。
この負担は、性別を問わず誰にでも起こりうることだと思います。ただ、女性の場合はさらにどのような困りごとがあるのか、自分の経験だけではわからない部分がありました。そこで、国際中医薬膳士としてはたらく妻に、女性の視点で考えてもらいました。
妻に聞くと、女性の場合は生理やおりものが加わるため、下着の替えをいくつも用意しておく負担がさらに大きいとのことでした。そのときに教えてもらったのが、パンティライナーを併用する工夫です。
水が使えない中でも、下着そのものを清潔に保ちやすくなる——現場での経験と、妻に聞いた女性の視点が重なって見えてきた工夫です。
1つ目|下着が替えられないときこそ、パンティライナーが頼りになる
長年の消防活動の中で、水が使えず入浴もできない日が続いた経験から、下着を替えられないことの負担を強く感じてきました。日数分の下着を用意しておくことがまず大切ですが、枚数には限りがあります。
女性の場合は、生理でなくてもおりものによる下着の汚れが気になる場面があるため、下着の替えの負担はさらに大きくなります。妻に聞いたところ、下着の内側にパンティライナーを1枚重ねておくと、下着そのものの汚れを抑えやすくなり、替えの頻度を減らしても清潔を保ちやすくなるとのことでした。パンティライナーは、生理用品と同じくらい備えておきたいアイテムのひとつです。
※長年の現場経験に基づく工夫のひとつとしてご紹介しています。肌に合わないと感じる場合は使用を控えてください。
2つ目|生理用品は、今より「少し多め」を目安に
ユニチャームの案内では、生理用品などの衛生用品は常に1周期分多めに備えておくとよいとされています。ナプキン(昼用・夜用)に加えて、体に着けるタイプの生理用品やパンティライナー、デリケートウェットシートなど、いくつかの選択肢を組み合わせておくと安心です。
防災情報を発信するサイトの試算によれば、ナプキンは1日5〜6枚、1週間分としては35〜42枚程度が目安とされています。避難所ではトイレの使用が制限されることもあるため、いつもよりワンサイズ大きめのものや、夜用タイプを多めに選んでおくと安心につながります。
3つ目|ごみの量を減らす工夫、水が十分に使えないときの衛生管理
同じくユニチャームの案内では、体に着けるタイプの生理用品とナプキンを併用することで、生理用品のごみの量を約36%削減できると紹介されています。断水などで水が十分に使えないときは、デリケートウェットシートで身体の汚れやニオイの元をふき取る工夫も役立つとされています。
ごみは、できれば黒色など不透明なビニール袋にまとめておくと、ニオイや中身が気になりにくくなります。ポーチの中に数枚、あらかじめ入れておくと安心です。
4つ目|女性用品は女性の手で。プライバシーを守る取り組み
内閣府男女共同参画局の「災害対応力を強化する女性の視点」ガイドラインでは、女性用品を配布する際は女性が担当することや、女性トイレ・女性専用スペースに女性用品をあらかじめ常備しておくことが望ましいと案内されています。プライバシーを十分に確保できる間仕切りの工夫や、男女別の更衣室・物干し場を整備する取り組みも進められています。
空飛ぶ捜索医療団「ARROWS」の案内では、体のラインが目立ちにくい服装を選ぶ、一人での行動を避ける、防犯ブザーや笛を持ち歩くといった工夫が紹介されています。授乳ケープや大判のストールは、着替えや授乳の際のプライバシーを守る道具としても活用できるとされています。
出典:内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~」、ARROWS「女性視点で考える防災」
5つ目|体調の変化は自然な反応。国際中医薬膳士の視点も交えて
厚生労働省の案内では、大きな災害のような強いストレスがかかる状況では、一時的な月経の変化や体調の変化が起こることも、体の自然な反応のひとつとして紹介されています。過度に心配しすぎず、できる範囲で清潔を保つ工夫を続けることが大切とされています。
東洋医学には「冷えは万病のもと」という考え方があり、体を温めることが日々の健やかさにつながると考えられています。クラシエの解説では、生姜やねぎ類など体を温めるとされる食材を食事に取り入れることや、湯船にゆっくりつかる習慣、首元・お腹まわりを冷やさない服装を選ぶことが、日常から続けやすい工夫として紹介されています。国際中医薬膳士の視点も交えると、こうした「体を温める」小さな習慣は、いつもと違う日が続くときの備えにもつながっていくと考えられます。
今日からできる、3つの小さな一歩
すべてを一度に見直す必要はありません。まずは1つだけ確認してみてください。
下着を、洗えない日数分を目安に少し多めに用意しておく
パンティライナーを、生理用品と一緒に多めにストックしておく
防犯ブザーを持ち物に加えておく(すでにお持ちの場合はポーチに入れておく)
まずはいつものポーチの中身を確認するところから。それだけで十分な一歩です。
とらまるくんと考えてみよう
水が使えず下着を替えられない日が続くことの負担は、現場で経験して初めてわかりました。女性の場合はどうなのか、妻に聞いてみたところ、パンティライナーを併用する工夫を教えてもらいました。備えておくだけで、いつもと違う日が続いたときの安心感がずいぶん変わってくると考えています。
国際中医薬膳士の視点も交えながら、体を冷やさない小さな習慣を日常に取り入れておく。そんな備え方も、きっと自分らしく続けられるはずです。
女性の体の備え よくある質問
下着が替えられないとき、どうすればいい?
長年の消防活動の中で、水が使えず入浴もできない日が続いた経験があります。女性の場合はどうなのか、国際中医薬膳士である妻に考えてもらったところ、下着の内側にパンティライナーを1枚重ねておくと、下着そのものの汚れを抑えやすくなり、替えの頻度を減らしても清潔を保ちやすくなるとのことでした。肌に合わないと感じる場合は使用を控えてください。
生理用品はどのくらい備えておけばいいの?
ユニチャームの案内では、生理用品などの衛生用品は常に1周期分多めに備えておくとよいとされています。ナプキンの目安としては、1日5〜6枚、1週間分で35〜42枚程度という試算もあります。
避難所では生理用品はどうやって配られるの?
内閣府男女共同参画局のガイドラインでは、女性用品を配布する際は女性が担当することや、女性トイレ・女性専用スペースにあらかじめ常備しておくことが望ましいとされています。
水が十分に使えないとき、どう衛生を保てばいい?
デリケートウェットシートで身体の汚れやニオイの元をふき取る工夫が役立つとされています。体に着けるタイプの生理用品とナプキンを併用すると、ごみの量を減らせるという工夫も紹介されています。
体調に変化を感じたら、心配すべき?
厚生労働省の案内では、強いストレスがかかる状況では一時的な月経・体調の変化が起こることも自然な反応のひとつとされています。過度に心配しすぎず、できる範囲で清潔を保つ工夫を続けることが大切です。気になる症状が続く場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
冷え対策で気をつけることはありますか?
東洋医学では「冷えは万病のもと」という考え方があり、生姜やねぎ類など体を温めるとされる食材、湯船にゆっくりつかる習慣、首元・お腹まわりを冷やさない服装が、日常から続けやすい工夫として紹介されています。
防犯面で気をつけることはありますか?
体のラインが目立ちにくい服装を選ぶ、一人での行動を避ける、防犯ブザーや笛を持ち歩くといった工夫が紹介されています。授乳ケープや大判のストールは、プライバシーを守る道具としても活用できます。
ごみが増えるのが心配です……
ごみは、できれば黒色など不透明なビニール袋にまとめておくと、ニオイや中身が気になりにくくなります。ポーチの中に数枚、あらかじめ入れておくと安心です。
トイレや手洗いの備えも気になります……
あわせて、断水でトイレが流せないときや手が洗えないときの備えについても、こちらの記事でご紹介しています。
この記事のポイント
- 水が使えず下着を替えられない日が続くときは、パンティライナーを併用すると清潔を保ちやすくなる(現場経験と、妻=国際中医薬膳士の視点より)。
- 生理用品は、今使っている量よりも「1周期分」多めに備えておくとよいとされている。
- 体に着けるタイプの生理用品とナプキンを併用すると、ごみの量を減らせるという工夫もある。
- 避難所では、女性用品は女性が配布を担当したり、女性専用スペースに常備しておく取り組みが進められている。
- 体のラインが目立ちにくい服装・一人行動を避ける・防犯ブザーを持ち歩くといった防犯面の工夫も大切。
- 強いストレスがかかる状況では、一時的な月経・体調の変化が起こることも自然な反応とされている。
- 国際中医薬膳士の視点も交えると、体を冷やさない工夫も、日常から続けやすい備えのひとつになる。
まとめ
女性の体に関わる備えは、水や食料の備えほど話題にのぼりにくいものですが、いつもと違う日が続いたときにこそ必要になる備えです。水が使えず下着を替えられない日が続くと、想像以上に大きな負担になります。女性の場合はどうなのか、国際中医薬膳士である妻に考えてもらったところ、パンティライナーを併用する工夫を教えてもらいました。
生理用品は今より少し多めに、衛生管理はデリケートウェットシートや不透明なごみ袋を組み合わせて、無理なく整えておくことが実情に合った備え方だといえそうです。国際中医薬膳士の視点も交えると、体を温める食事や服装の工夫も、日常から続けやすい備えのひとつになります。
いつも使っているお気に入りのナプキンやおりものシートに、パンティライナーを少し多めに添えてストックしておく。今日、まずはそこから始めてみてください。
日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。
とらまる
一緒に学ぶ仲間
白いしっぽの先がチャームポイントの、好奇心いっぱいのトラの子。わからないことは素直に「どうして?」と聞くのが得意で、みんなの「聞きたいけど聞けない」を代わりに聞いてくれます。
ふくぼう先生からもらった「まなびのスカーフ」が自慢です。
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