停電した夜でも、情報だけは届く家にしておく
STEP2|家の設計図
停電した夜でも、情報だけは届く家にしておく
停電の夜に本当に困るのは、暗さよりも「何が起きているかわからないこと」かもしれません。
30秒でわかるまとめ
このページが目指すこと
気に入ったラジオが、いつもの一角にふつうに置いてある。停電した夜も、電源を探して慌てることなく、いつもの音が聞こえてくる——そんな状態をつくることを、このページでは目指します。
この記事でわかること
- 停電時に情報を得るための3つの手段
- Amazon・楽天市場で人気の高いポータブルテレビ・ラジオの比較
- モバイルバッテリーを選ぶときに確認したいポイント
- 171(災害用伝言ダイヤル)の仕組みと体験利用日
「停電した夜、スマホの充電も切れたら、何が起きているかどうやって知ればいいの?」

停電した夜、スマホの充電も切れたら、何が起きているかどうやって知ればいいの?

実は、電池式のラジオが1台あれば、多くの情報はそこから得られます。今日はその備え方を一緒に見ていきましょう。
頼りになるのは、新しい機械より「いつものラジオ」
お気に入りのデザインのラジオを、リビングや寝室のいつもの場所に置いておく。普段は音楽やニュースを聴く道具として使いながら、その存在が、停電した夜には情報を得るための頼れる手段になります。特別な防災グッズを新しく揃えるというより、日常になじむものを選んでおく——そんな考え方が、いざという時の安心につながります。
現場で実感した、ラジオという「情報の生命線」
長年の消防活動の中で、緊急消防援助隊として大規模な災害の現場に派遣され、広い範囲で長期間の停電が続く地域の支援にあたる機会がありました。消防では災害時にも使える特殊な通信手段がありますが、一般のご家庭で使われている通信手段は、大規模な停電が起きると使えなくなり、電気の復旧にも時間がかかります。情報が入らず困っている方を見かける場面もありました。
そんな中で、電池式のラジオが1台あれば情報を得られる、という場面を目にし、ラジオが「情報の生命線」になると実感した覚えがあります。テレビやスマートフォンが使えなくても、ラジオの電池さえ切れていなければ、状況を知ることができる——そのシンプルさが、非常時にはとても心強いものでした。
複数の電源に対応したラジオを1台
普段はコード(AC電源)で聴けるおしゃれなラジオが、電池でも動き、いざという時は手回し発電も予備でできる——そんな複数電源対応タイプを選ぶのがおすすめです。総務省関東総合通信局の資料でも、停電時にはテレビ・ラジオ(臨時災害放送局やコミュニティFMを含む)が有効な情報伝達手段として紹介されています。
現場では、手回し発電のみに対応したラジオは、発電にかかる労力や音の大きさから、大勢の人が集まる避難所などでは使いにくいと感じる場面がありました。「日常はコードでおしゃれに使えて、いざという時も電池ですぐ使える」という選び方が、フェーズフリーな備え方につながると考えています(手回しは万一の予備機能として捉えるのがおすすめです)。どんな基準で選べばよいか、このあと具体的な2台とあわせてご紹介します。
モバイルバッテリーで、スマホの電源を保つ
停電中でもスマートフォンの電源が保てれば、緊急速報メール(エリアメール)や、家族とのLINE・電話でのやり取りを続けやすくなります。車をお持ちの場合は、シガーソケットからの充電も選択肢のひとつです。
モバイルバッテリーを選ぶ際は、経済産業省のモバイルバッテリーに関するFAQで紹介されているように、PSEマークの表示があるかを確認しておくと安心につながります。普段のお出かけでも使うものを、そのまま非常時にも使う——そんな一台を選んでおくことをおすすめします。
171(災害用伝言ダイヤル)を知っておく
電話がつながりにくい状況でも、災害用伝言ダイヤル(171)を使えば、家族の安否をメッセージとして残し、確認し合うことができます。1件あたり最大30秒のメッセージを、電話番号ごとに複数件保存できる仕組みです。
毎月1日・15日や、正月三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)などに体験利用ができるため、家族と一度、実際に使ってみておくと、いざという時にも落ち着いて使いやすくなります。
ラジオは、持っているだけでは安心につながりません。実際に電源を入れて、ちゃんと聞こえる状態か確かめておくことが大切だと感じています。電池の残量も、年に数回でいいので確認する習慣をつけておくと安心です。
Amazon・楽天市場で人気の高い2台を比較
ポータブルテレビ・ラジオを探すなら、Amazonと楽天市場でそれぞれ人気の高いモデルを候補にするのが近道です。今回は、乾電池で使える手軽さが強みのAmazonの1台と、画質・防水性能の高さが強みの楽天市場の1台をご紹介します。
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防災テレビ 7インチポータブルテレビ(IPX5防水)
乾電池(単3×3本)・USB給電に対応。画面は7インチで、AM/FMラジオのほか写真・音楽・動画の再生機能も備えています。IPX5防水で雨天時にも使いやすく、乾電池で動くため、停電が長引いて充電手段がない状況でも電池を交換すれば使い続けられるのが強みです。手回し・ソーラー充電には対応していないため、予備の乾電池を多めに用意しておくと安心です。
ポータブルテレビ・ラジオ(フルセグ対応/IPX6防水)
内蔵バッテリー(3.7V 2800mAh)とUSB-C充電に対応。画面は7インチ・9インチ・10.1インチから選べ、フルセグにも対応しているため映像がきれいです。IPX6防水で、水回りでの使用にも配慮されています。一方でラジオはワイドFM(76〜108MHz)のみでAM放送には対応せず、乾電池での運用もできません。内蔵バッテリーが切れた場合はモバイルバッテリーなどUSB電源の確保が欠かせない点は、あらかじめ知っておきたいポイントです。
| 項目 | Amazon|7インチ IPX5 | 楽天市場|フルセグ IPX6 |
|---|---|---|
| 画面 | 7.0インチ | 7/9/10.1インチ |
| 電源 | 乾電池(単3×3)/USB | 内蔵バッテリー/USB-C |
| 防水性能 | IPX5 | IPX6 |
| ラジオ | AM/FM | ワイドFMのみ(AM非対応) |
| 強み | 乾電池運用のしやすさ | 画質・防水性能 |
※各製品の仕様は、商品ページの記載をもとに2026年8月時点で確認したものです。仕様は予告なく変更される場合があるため、購入前に最新情報をご確認ください。
停電が長引いても電池交換だけで使い続けたいなら——乾電池で動くAmazonの7インチモデルが安心です。
画質のきれいさや高い防水性能を重視するなら——フルセグ対応・IPX6防水の楽天市場モデルが向いています。ただしAM非対応・乾電池不可のため、モバイルバッテリーなどの充電手段もあわせて備えておくと安心です。
※各商品はリンク先の情報をご確認のうえ、ご自身の環境に合ったものをお選びください
今日からできる小さな一歩
すべてを一度に見直す必要はありません。まずは1つだけ試してみてください。
お気に入りのデザインのラジオを、リビングのいつもの場所に出しておく
モバイルバッテリーを1つ、普段使うバッグや充電コーナーに置いておく
家族と171の存在を話しておき、体験利用日に一度試してみる
まずは今日、ひとつ試してみるところから。それだけで十分な一歩です。
とらまるくんと考えてみよう

はい。特別なものを揃えるというより、いつもの暮らしの中に、もしもの時も使えるものを置いておく——それだけで十分だと考えています。
停電時の情報収集 よくある質問
ラジオは家族の人数分、必要ですか?
1台あれば、同じ情報を家族みんなで共有できます。寝室とリビングなど、複数の場所で使う可能性がある場合は、置き場所を分けて2台用意しておくとより安心につながります。
手回し発電のラジオだけでも大丈夫ですか?
手回し発電のみのタイプは、発電にある程度の労力がかかり、音も出やすいため、避難所など人が集まる場所では使いにくいと感じる場面がありました。コード(AC)や電池でも使え、手回しは万一の予備として備わっているタイプを選ぶことをおすすめします。
モバイルバッテリーは、どれくらいの容量を選べばいいですか?
スマートフォンを2〜3回ほど充電できる容量のものを選んでおくと、数日程度の停電でも安心につながります。普段のお出かけでも使いやすい重さ・サイズかどうかもあわせて確認しておくとよいでしょう。
171はいつ練習できますか?
毎月1日・15日のほか、正月三が日(1月1日〜3日)、防災週間(8月30日〜9月5日)、防災とボランティア週間(1月15日〜21日)に体験利用ができます。実際の災害発生時は体験利用ができない場合があるため、日頃から一度試しておくことをおすすめします。
スマホの充電を長持ちさせる工夫はありますか?
画面の明るさを落とす、使っていないアプリを閉じる、必要な時だけ機内モードを解除するといった工夫で、消費電力を抑えやすくなります。モバイルバッテリーと組み合わせておくと、より安心につながります。
この記事のポイント
- コード・電池・手回し、複数の電源に対応したラジオを1台、いつもの場所に置いておく。
- モバイルバッテリーでスマホの電源を保ち、緊急速報メールや家族との連絡手段を確保する。
- 171(災害用伝言ダイヤル)の存在を知り、体験利用日に一度使ってみておく。
- Amazon・楽天市場それぞれで人気の高いポータブルテレビ・ラジオも、選択肢のひとつになる。
特別な備えより、いつもの一台を
停電の夜に本当に困るのは、暗さよりも「何が起きているかわからないこと」かもしれません。お気に入りのラジオを日常に置いておく、モバイルバッテリーを持ち歩く、171の存在を家族と話しておく——どれも、特別な備えというより、いつもの暮らしの延長でできることです。
日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。

とらまる
一緒に学ぶ仲間
白いしっぽの先がチャームポイントの、好奇心いっぱいのトラの子。わからないことは素直に「どうして?」と聞くのが得意で、みんなの「聞きたいけど聞けない」を代わりに聞いてくれます。
ふくぼう先生からもらった「まなびのスカーフ」が自慢です。
▶ とらまるのプロフィールはこちら ›関連記事
あわせて読んでおくと、理解がさらに深まります。


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現場経験や実践例を交えながら、より実践的に学べる設計図を少しずつ育てています。
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