赤ちゃんが生まれたときや同居が始まったとき、備蓄量も一緒に見直しておく
STEP3|暮らしの設計図
赤ちゃんが生まれたときや同居が始まったとき、備蓄量も一緒に見直しておく
水は1人1日3リットルが目安とされ、家族の人数をかけ算するだけで、必要な備蓄量が見えてきます。結婚や出産、同居の開始など、家族の人数が変わるタイミングこそ、この掛け算をやり直す自然な機会です。
賞味期限が近づいた食材の使い切り方や、缶詰・レトルトの日常使いは、以前の記事でお伝えしました。今日は、その量そのもの——「何をどれだけ備えればいいか」を、家族の人数から考えてみましょう。
30秒でわかるまとめ
このページが目指すこと
「難しい計算式を覚える」のではなく、「1人あたりの目安に、家族の人数をかけるだけ」という考え方を身につけることで、ライフイベントのたびに無理なく備蓄量を見直せるようになることが、この記事の目標です。
まずは、今のご家族の人数を思い出すところから、一緒に確認していきましょう。
この記事でわかること
- 水・食料の1人あたりの備蓄量の目安
- 家族の人数に応じた、掛け算による計算方法
- 乳幼児・高齢者・食物アレルギーがある家族がいる場合の配慮
- 家族構成が変わったときに見直したいタイミング
- 「何日分あれば足りるか」の決め方とあわせて考える視点
「うちは4人家族なんだけど、備蓄ってどのくらい必要なの?」
実は、1人分の目安がわかれば、あとは人数をかけるだけなんですよ。
大切なのは、家族が増えたときに、その掛け算をやり直すこと。それだけで、無理なく見直せるようになります。
家族の人数を数えられる人ほど、実は備蓄量も計算できている
一人暮らしの頃に揃えた水や食料の量のまま、結婚や出産で家族が増えても、そのままになっているご家庭は少なくありません。
「備蓄量を計算しましょう」という入口だと、なんだか難しそうに感じてしまいます。でも「1人あたりの目安に、家族の人数をかけるだけ」なら、今日からの延長で見直せます。
家族の人数を数えられる人ほど、実は備蓄量も計算できている。それが、この記事でお伝えしたい考え方です。
「独身の頃に買った量のまま」という声
防災士研修や地域の講話の場で「ご自宅に水や食料を備蓄していますか」と尋ねると、「しています」と答えてくださる方は多いです。
ただ、続けて「それは今のご家族の人数に合わせた量ですか」と尋ねると、表情がふと止まる方が少なくありません。「言われてみれば、一人暮らしの頃に買った量のままだった」「子どもが生まれてから、見直していなかった」という声を、研修の場でよく耳にします。
備蓄そのものは、すでに家にある。あとは、今の家族の人数に合わせて計算し直すだけ——そう気づいてもらえると、参加者の表情がふっと和らぐ瞬間が印象に残っています。
備蓄量の見直しは、新しく揃えることより「今の人数で計算し直すこと」から始まります。
1つ目|水は1人1日3リットル、人数分を掛け算するだけ
首相官邸の防災情報によると、飲料水は1人1日3リットルが目安とされ、最低3日分、大規模な災害では1週間分の備蓄が望ましいとされています。
4人家族の場合、3日分では「4人×3リットル×3日=36リットル」が目安になります。家族の人数が増えるたびに、この掛け算をやり直すだけで、必要な量が見えてきます。
「3日分」「1週間分」のどちらを目指すか、日数そのものの考え方は、ライフラインが止まったとき、何日分を家に置いておくかで詳しくお伝えしています。この記事では、その日数に「人数」をかけ算する側の考え方に絞ってお伝えします。
2つ目|食料も同じように、人数×日数で考える
農林水産省も、食料の家庭備蓄は最低3日分、できれば1週間分程度を目安としています。水と同じように「1人あたりの目安×人数×日数」という掛け算で、必要な量を考えることができます。
普段の食品を少し多めに買い置きし、食べたら食べた分だけ買い足す「ローリングストック」の考え方なら、家族の人数が増えても特別な準備をせずに続けられます。
3つ目|乳幼児・高齢者・食物アレルギーがある場合の配慮
備蓄量は、人数の掛け算だけでは終わりません。家族の中に乳幼児や高齢者、食物アレルギーのある方がいる場合は、それぞれに合わせた配慮も必要です。
①乳幼児がいる場合:粉ミルクや離乳食、ミルクを溶かすための水も忘れずに
②高齢者がいる場合:かむ・飲み込む力に合わせたやわらかい食品や、普段の常備薬
③食物アレルギーがある方がいる場合:災害時は対応食品の入手が難しくなるため、農林水産省は少なくとも2週間分の備蓄を勧めています
「備蓄量を計算しなければ」と考えると、なんだか難しく感じてしまいます。でも「今の家族の人数を、水のペットボトルの本数にかけてみる」と考えると、気負わず取り組めます。
家族が増えるときだけでなく、子どもが独立したり、同居が始まったりと、人数が減る・増える両方のタイミングで見直す機会があります。
今日からできる、3つの小さな一歩
すべてを一度に見直す必要はありません。まずは1つだけ確認してみてください。
家にある水の本数を「家族の人数×3日分」の計算式に当てはめてみる
食料も同じように、今の人数分で足りているか棚を確認してみる
乳幼児・高齢者・アレルギーがある家族がいれば、その分の物も忘れずにリストに加える
まずは水の本数を数え直すところから。それだけで十分な一歩です。
とらまるくんと考えてみよう
1人分の目安がわかれば、あとは掛け算するだけ。家族が増えるたびに、この掛け算を思い出してみてください。
量が決まったら、次は「何日分あれば足りるか」を考えてみるのもおすすめです。
家族の備蓄量 よくある質問
備蓄量は、家族の人数に応じてどう計算すればいいですか?
水は1人1日3リットルが目安とされています。これに家族の人数と日数(最低3日分、できれば1週間分)をかけ算すると、必要な量が見えてきます。食料も同じ考え方で計算できます。
赤ちゃんや高齢者がいる場合、何に気をつければいいですか?
人数分の水や食料に加えて、乳幼児には粉ミルクや離乳食、ミルクを溶かす水を、高齢者にはかむ・飲み込む力に合わせたやわらかい食品や普段の常備薬を用意しておくと安心です。
食物アレルギーがある家族がいる場合は?
災害時には対応食品の入手が難しくなることがあるため、農林水産省は少なくとも2週間分の備蓄を勧めています。
備蓄量はいつ見直せばいいですか?
出産や同居、独立など、家族の人数が変わるタイミングが、見直しの自然な機会です。特別な日を決めなくても、その都度、掛け算をやり直すだけで十分です。
この記事のポイント
- 水は1人1日3リットルが目安。人数×日数の掛け算で必要量を計算できる。
- 食料も同じ考え方で、最低3日分、できれば1週間分が目安。
- 乳幼児・高齢者・食物アレルギーがある家族がいる場合は、それぞれに合わせた配慮が必要(アレルギーは少なくとも2週間分)。
- 家族の人数が変わるタイミングが、備蓄量を見直す自然な機会になる。
- 今日、まずは水の本数を家族の人数分で数え直すところから始める。
まとめ
備蓄量のために、特別な計算式を覚える必要はありません。「1人あたりの目安×家族の人数」という掛け算を、家族が増えるたびにやり直すだけで十分です。
水は1人1日3リットル、食料も同じ考え方で、最低3日分、できれば1週間分。乳幼児や高齢者、アレルギーがある家族がいれば、その分の配慮も忘れずに。
今日、まずは家にある水の本数を、今の家族の人数で数え直してみてください。それだけが、備蓄量を整える入口になります。
日常を整えることが、そのまま非常時の安心につながる。
とらまる
一緒に学ぶ仲間
白いしっぽの先がチャームポイントの、好奇心いっぱいのトラの子。わからないことは素直に「どうして?」と聞くのが得意で、みんなの「聞きたいけど聞けない」を代わりに聞いてくれます。
ふくぼう先生からもらった「まなびのスカーフ」が自慢です。
▶ とらまるのプロフィールはこちら ›関連記事
あわせて読んでおくと、理解がさらに深まります。
いただいたご質問は、今後の記事づくりの参考にさせていただきます
あわせて読みたいページ
未来を創るプロジェクト
私たちは、子どもたちや家族が安心して暮らせる未来を目指して、さまざまな活動に取り組んでいます。小さな行動の積み重ねが、未来の安心につながると信じています。
安心して暮らすための設計図
現場経験や実践例を交えながら、より実践的に学べる設計図を少しずつ育てています。
- わが家の災害リスク診断 完全実践ガイド
- 在宅避難できる家づくり 完全設計図
- ハイブリッド備蓄 完全設計図
順次公開予定です。更新をお待ちください。
講話・取材・事業に関する
お問い合わせ
講話のご依頼、取材・掲載のご相談、事業連携に関するお問い合わせはこちらからお願いいたします。
