もやい結び(ボーラインノット)は、キャンプやアウトドアはもちろん、
災害時の救助・荷物固定・避難行動などで圧倒的に役立つ「最も重要なロープワーク」です。
強く引っ張っても緩みにくいのに、必要な時はスッとほどける。
この特徴から、世界中のレスキュー隊・消防・登山者に長く使われてきました。
この記事では、
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・もやい結びの特徴
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・正しい結び方(写真に合わせた手順)
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・防災での活用例
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・キャンプで便利なシーン
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・他のロープワークとの違い
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・よくある失敗とコツ
を、初心者でもすぐに理解できるようにまとめています。
「1つだけ覚えるなら、もやい結び」
そう言われるほどの理由を、ぜひこの記事で体感してください。
もやい結びとは?特徴とメリット
もやい結び(ボーラインノット)は、ロープの端に「固定された輪」を作る結び方です。
もやい結びが選ばれる理由(メリット)
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・強い力でも輪が締まりすぎない
→ 人の体を支える時も安全 -
・引っ張ってもほどけにくい
→ 風・荷重に強い -
・必要な時は簡単に解ける
→ 緊急時でも扱いやすい -
・覚えると一生使える基礎技術
キャンプで役立つシーン
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・タープの角をロープで固定する
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・荷物をまとめて吊るす
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・ペグにロープをつなぐ
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・木やポールに輪を作って結ぶ
防災・救助で役立つシーン
災害時のもやい結びは“命に関わる場面”で使われます。
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・救助対象者の体にロープを固定
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・高所への荷物の引き上げ
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・ブルーシートの固定
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・避難所で荷物をまとめる
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・車や物資を動かす補助
輪が締まりすぎない=ケガや事故を防げる
という特性は、防災ロープワークとして最強です。
もやい結びの結び方
基本的な、もやい結び(ボーラインノット)の結び方をご紹介します。
手順①:ロープの端に小さな輪を作る
輪は“ロープの下側から上に向かう”ように作ると結びやすい。
手順②:通す方向に注意
ロープの端を、先ほど作った輪の 下から上へ 通す
手順③:立ち木に巻き付けるイメージで戻す
通した先端を、元のロープへ回し戻す。
手順④:最初に作った輪へ戻す
ロープ端を再び輪へ通し、形を整える。
手順⑤:締める
全体を引けば、綺麗な“固定された輪”が完成。
結びが緩む/外れないためのコツ
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・ねじれた状態で締めると解けやすい
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・輪の大きさを最初に決めると安定する
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・ササッと結べるまで“3回だけ”練習するのが最短
もやい結びの応用バリエーション
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・ダブルボーライン
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・セービング向け応用もやい
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・荷物固定のための“逆もやい”
他にも、事前に結んだもやい結びのロープとカラビナを併用します。
物などに引っ掛けやすく、外しやすいカラビナを併用することで、着脱を簡単にし、様々な用途で使用することが出来ます。
ロープ先端に、もやい結びを作って収納しておきます。
いざ、キャンプ場について「もやい結びの結び方忘れちゃった!」となった時に、役に立つ事でしょう。
また、カラビナも一緒に付けておくことで、着脱簡単なロープワークとなりますよ。
もやい結びで起きがちな失敗と対処法
✔ 輪がひっくり返ってしまう
→ ひねりが入っている。最初の輪を丁寧に作ること。
✔ 締めても形が安定しない
→ 通す方向が逆になっている可能性が高い。
✔ 固結びのように締まってしまう
→ 最後の戻しが甘い。写真をよく見ながら調整する。
他の基本ロープワークとの違い
【結論】
もやい結びは「輪が固定される唯一の基本ロープワーク」
まとめ|もやい結びは防災にも役立つ“一生モノの技術”
もやい結びは、アウトドアでも防災でも使える万能ロープワークです。
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・締まりすぎず安全
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・ほどけにくい
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・でも簡単に外せる
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・災害時に大活躍
一度覚えれば一生使えます。
ぜひこの記事を参考に、今日から練習してみてください。
ロープの結び方には、様々な種類があり、特性があります。ロープ自体も、用途に合わせてしっかりと強度のあるものを選んでいきましょう。
