キャンプや登山などで使用するプルージック結び、正式名称はプルージックノット。
木やロープなどを支点にプルージック結びをすることで、物を吊るしたり、テントやタープを引っ張る時にも使用され、非常に便利な結び方です。
災害時、ロープは単なるキャンプ道具ではなく、
荷物の固定、仮設テントの設営、倒壊物の応急補修など、
“命・生活を守るインフラ” に早変わりします。
そのために有効な技術が、今回紹介する「プルージック結び」です。
この結びは、一本のロープにリング状の紐(ループ)を巻きつけることで、
「普段は自由に動かせ、必要なときにしっかり固定できる」
非常に頼りになる結び方。
非常時に備え、家族や仲間と安全な居住空間を確保したり、
荷物をまとめて持ち運んだり、応急処置や簡易シェルター作りにも役立ちます。
それでは早速ご紹介します!
プルージックって?
プルージックノットとは、どのような結び方なのかご紹介します。
カール・プルージック氏が考案した結び
ロープとロープの摩擦で固定する結び方になります。
もともと、登山家のロープワークの一つとして生まれた結び方で、オーストラリアの登山家であるカール・プルージック氏が考案したものと言われています。
プルージックの特徴
プルージックノットの特徴をご紹介します。
固定も移動も両方成立する結び
プルージックは、主に太いロープや物などに細いロープを結びつける結び方になります。
ロープの摩擦により固定がでることでき、簡単に結び目を移動させることもできます。
なので、固定も移動も両方成立する結び方となり、使い方は多種多様です。
プルージックの結び方
プルージックノットの結び方をご紹介します。
ステップ① ロープにひと巻き
手前から奥側に向かって、メインロープにひと巻きして、手前に持ってきます。
ステップ② もう1度ひと巻き
ステップ①と同じように、もう1度内側に、ひと巻します。
ステップ③ 内側に巻いたロープを引っ張る
ステップ②で内側に巻いたロープを、巻きながら引っ張れば完成です。
プルージックの注意点
プルージックノットの注意点をご紹介します。
摩擦が掛からずロープが滑る
プルージックロープよりも細いメインロープに巻きつけると、テンションが掛かりにくく、プルージック結びが滑ってしまう可能性があります。
基本は、プルージックロープよりも太いロープに巻きつけましょう。
プルージックのオススメな使い方
プルージックノットのオススメな使い方をご紹介します。
プルージック専用ロープを作っておく
プルージックノット専用のロープをいくつか用意しておくと非常に便利です。
テントやタープを張りたい時に、すぐに使えますからね。設営を素早く済ませて焚き火を楽しむのも有りですよ♪
まとめ
プルージックノットという結び方は、固定も移動も両方成立する結び方でしたね。
キャンプでは、タープを引っ張って、弛みを無くすことも容易にでき、物を吊るすのにも非常に便利です。
【防災での活用ポイントまとめ】
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・プルージック結びは“必要なときに固定、不要なときに移動”できるため、
避難シェルターの設営・調整に便利。 -
・荷物の運搬や固定、応急補修などで威力を発揮。
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・ロープ1本+細めのコードがあれば成立するため、備蓄品として最適。
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・避難所や仮設住居で使う布・タープ・シートなどを自在に配置可能。
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・キャンプやアウトドア経験が、そのまま「生きるためのスキル」になる。
ロープワークは、単なる趣味やアウトドア道具だけではありません。
“日常と非常をつなぐ、生きるための技術” です。
いざという時に備え、今こそ覚えておきたいスキルです。
ロープを一つとっても様々なものがあります。強度があり、耐久性もあって、安全なものを選んで、キャンプも楽しみましょう!
